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こども園のお餅つき

「今日はお餅つき!」と朝からはりきっていた年長さん。重たい杵を持ち上げて一生懸命お餅をつきます。他のクラスのお友達は「よいしょ〜!」「がんばれ〜」と応援しました。仕上げは先生3人が連続でつき、その力強い音に子どもたちから「すご〜い!」と歓声が上がりました。

ご飯のような粒々のもち米が、巨大な1つのお餅になると、テーブルに移動し、ちぎって丸めます。その感触を「きもちいいね」と楽しみながら、大小さまざまなお餅を作りました。

できたてのお餅はきめ細やかで柔らかく、噛むともち米の良い香りと味が広がります。お好みできなこやみたらしあんをかけていただきました。

日本の伝統行事であるお餅つきですが、今では経験する機会が少なくなりました。

蒸しあがったもち米から立つ湯気のぬくもりや香り、餅つきの小気味よい音、もち米がお餅に変わっていく様子、つきたてほやほやのお餅の感触、そして出来上がったお餅の味。

お餅つきは、五感の全てを満たし育むとともに、人との絆を深め共に喜び合うことのできる行事です。

そんな日本の伝統行事を大切にしながら、心豊かに大きく育って欲しい。口の端に黄な粉を付けた子どもたちの満足そうな笑顔を見てそう思いました。

しおかぜの里こども園 栄養士 小林祐子

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