ノーリフティングケアの更なる推進に向けて
私たちの法人ではノーリフティングケア(以下、NLC)を推進しています。NLCは、令和元年度から1施設、令和2年度から続いて2施設が導入しています。令和元年度から導入している地域密着型介護老人福祉施設アイユウの苑しおはまは、下関市のノーリフティングケアモデル事業所1号ということもあり、実践のみならず他施設への普及もその役割としてあり施設見学を今までも受け入れてきました。
ノーリフティングケアは、介護する側・される側双方において安全で安心な、持ち上げない・抱え上げない・引きずらないケアをノーリフティングケアと呼びます。安全で安心な介護・看護を提供するためには、身体の間違った使い方を無くし、対象者の状態に合わせて福祉機器や用具を有効に活用し取り組むことが必要です。
私たちの法人では導入後、半年に1度「職員の健康調査」「NLC技術の運用調査」によって、
“ノーリフティングケアが当たり前の技術となっているか”
“ノーリフティングケアの効果がでているか”
など技術の定着やその効果を監視しています。
さらには、3つの施設でこれらの調査結果を比べることで、それぞれが切磋琢磨しながら取り組めているのは法人の強みだと感じます。各拠点の責任者が集まり意見交換等することで、課題や成果を水平展開し自施設に持ち帰えり還元する。
この好循環を継続することで法人全体でとしてもノーリフティングケアの深化をこれからも進めてまいりたいと思います。
NLC法人推進委員会 法人統括マネージャー 高下康司